インタビュー

Interview

先輩移住者の声

移住者(Iターン)

先輩に声をかけてもらって

小野 優太朗
飯豊町に移住して1年目

移住のきっかけ

 大学時代に仲が良かった飯豊町出身の先輩から声をかけていただいたことがきっかけです。当時、関東で仕事をしていましたが、東日本大震災を経験した時の地域復興や地方創生に貢献したいという思いが消えず、地域にもっと密着した働き方をしたいと考え始めていました。まさにその時、先輩から「今の仕事を辞めて、飯豊町に戻り、再生可能エネルギーで事業を起こそうと考えているけど、一緒に来ないか?」と声をかけていただき、面白い経験ができそう、成長にもつながるはずと思い移住することを決めました。


移住までの道のり

 一度だけ冬に飯豊町を訪れました。その時は、雪が多かったのを覚えていますが、大変そうだというよりはワクワクしたのを覚えています。その後は特に悩むこともなく、移住することを決断しました。


移住前に準備したこと

 独身で荷物も少なく、飯豊出身の先輩が近くにいるということで、「何とかなるだろう」と特段の準備もせずに移住してきました。また、地域おこし協力隊で移住定住コンシェルジュの家財さんが引っ越しに関する様々なサポートをしてくれたため、大きな困り事もなく移住することができました。


移住して困ったことやびっくりしたこと

 積雪の多さにはとてもびっくりしました、初めて飯豊町を訪れた時、雪に感動していた気持ちがうそのように、雪かきや寒さに耐える日々でした。しかし、その反面飯豊町の人の温かさに私の心も温かくなりました。その後、春が来て山菜が近くに芽吹き、その辺からとってきた山菜を天ぷらにして食べたりしました。初めての経験に驚きながらも美味しく感動しました。

雪の高さにびっくり!

地域との関わり

 近所の人から食べ物をおすそ分けしていただいたり、畑からとれた野菜をいただいたり、顔の見える関係にとても安心します。また、そういった温かさに触れながら、今、飯豊町には町の魅力をもっと高めようと熱い気持ちを持った人達がたくさん移住してきており、とてもワクワクします。いいタイミングで移住してこれたと思いました。


現在の仕事について

 地域おこし協力隊として、飯豊町の脱炭素推進に向けて活動を進めながら、当初の目標でもある再生可能エネルギー関係での企業を目指して活動中です。飯豊町のような自然豊かな地域には再生可能エネルギー資源がたくさんあるため、それらを有効活用してエネルギーの地産地消に向けた仕組みづくりに貢献したいと考えています。また、脱炭素に向けた活動は町の魅力度向上にもつながるため、住民の方と一緒に考えて、行動していきたいと思っています。そのため、住民の方々に少しでも共感いただけるように、SDGsやゼロカーボンに関する講演やSDGsを意識した町づくりカードゲームにより楽しく学ぶこともやらせていただいています。


今後の展望

 現在、脱炭素に向けて飯豊町の温室効果が図の見える化に取り組んでいます。現状把握後は、住民の方と一緒になってどんな施策が有効でどんなことができるかを考え、実践していこうと考えています。また、今やっている「くるくるSHOP」をもっと住民の方の要望を取り入れて、より良い場所にしつつ、ゴミ削減に取り組んでいきたいです、他にも、省エネコンテストによる省エネ意識の醸成、森林整備活動に取り組むことで少しでも飯豊町の脱炭素化に貢献していきたいと思っています。


飯豊町の魅力など

 人と自然に魅力を感じています。昔から町の計画は住民参加型で立案していることから、自分たちの町は自分たちで良くしていこうと考えている人が多いと思います。住民全員で創り上げてきたこの町は、この町に住む人達の温かさが反映されたかのように、穏やかな空間に感じます、飯豊町にたくさん眠る自然資源の景観を損なわずに、有効活用していくことでもっと飯豊町の魅力を上げられるように皆さんと活動していきたいと思っています。

「自分たちの町は自分たちで良くしていく、それが飯豊町。」