インタビュー

Interview

先輩移住者の声

移住者(Iターン)

「なんで山形?なんで飯豊町なの?」ってよく言われますが、導かれたとしか思えません(笑)

三好 純史さん(出身) 飯豊町に移住して1年目


移住のきっかけ

 私は宮城県出身で、移住前は東京消防庁で主に救急隊員として勤務していました。仕事の合間を縫って、山形に住んでいる友人と東京で映像関係の仕事をする友人共に、山形の魅力を探るYoutubeを作成していました。その企画の一つとして飯豊町を訪れたのがきっかけです。「水没林」というナショナルジオグラフィックにも掲載された、幻想的な空間に出会い、直感的に「ここはすごいな~!」と感じました。そこから、自然と何度か飯豊町に足を運ぶようになり、魅力あるIターンやUターンの先輩方、町民の方と触れ合う中で、私にとって運命的な出会いがありました。「あれ?もしかしたらここに住むのかな?」と思っていたら、気が付いたら単身で移住していたという感じです。


移住までの道のり

 Youtubeをきっかけに、山形県のあらゆる地域に出向くことができましたが、飯豊町に興味を持った時点から、自然と飯豊町に足を運ぶ機会が増えていきました。そこには、いつでもウェルカムなスタイルで迎えてくれる人々の姿に癒される自分がいたと思います。色々な所を見たり、生活を経験したことがある人がいるからこそ、人生経験をシェアし飯豊の魅力がさらに深まっているのだと感じています。


移住前に準備したこと

 世帯主であればまず必要なこと!だとは思いますが、「家族へのプレゼン」でした。私はやりたいことに出会うと、突っ走ってしまう性分ではありますので、移住するにはそれなりの想いあるストーリーを伝える必要がありました。幸い、我が家のモットーは「それぞれが楽しいと感じた場所で、自分らしく生き、個人を尊重する」であり、我が家らしい新しい家族の在り方もあっていいんじゃない?と妻と娘に背中を押してもらいましたので、単身移住と首都圏の二重生活がスタートしました。今は月に1回数日間は埼玉の自宅に帰っていますが、家族もたまに飯豊町に遊びに来てくれ、首都圏生活の人達にとっては非日常的な自然の豊かさを楽しんでくれます。

住まい探しについて

 単身移住を決断しながらも、意外と人寂しい性格なところもあるため、東京によくあるシェアハウスのようなものがあればいいな~と淡い期待をもっていたら、本当にあったので即決しました(笑)おしゃれ空間な、まさに「田舎の中のオアシス?」の様な素敵なシェアハウスです。自身も非日常な世界観を楽しんでいるのかもしれません。


移住して困ったことやびっくりしたこと

 とにかく、車がなければ生活にならない!関東での生活が長かったのもあり、アクセスの悪さはものすごく痛感します。買い物しかり、通勤やプライベートな時間の移動においても車がないと自由に動けないなぁと思います。冬は豪雪地帯ですしね(笑)


地域との関わり

 新しい仕事の立ち上げが忙しいのもあり、地域の方々とゆっくりと時間を共有させてもらうことはまだなかなかできておりませんが、今の仕事を通じながら、地域と関わっています。町内外と関係なく、この飯豊町の楽しく素敵な自然アクティビティに引き寄せられた仲間と楽しい日々を過ごしており、これからもっともっと盛り上げていけたらいいなと思っています!


現在の仕事について

 私は現在、飯豊町が東北や日本中、そして世界へ誇る自然景観「水没林」がある白川湖をフィールドの核にして、自然アクティビティツアーガイドとして、カヌーやSAP、スノーシューなどで、素晴らしい自然のもつ魅力的な世界にお客様をご案内しています。私自身は「ご案内」と言う感覚より、むしろ一緒になって楽しませていただいています。自然と一体となり笑顔になったり、リラックスされている皆さんの楽しそうな笑顔に出会えることは大都会で救急車に乗って命に向き合う現場の仕事をしてきた私にとって180度違う人と向き合う仕事として最高のやりがいを感じています。https://www.iide3.net/(いいでカヌークラブホームページ)


今後の展望

「地域の魅力をグローバルへ」

 私を移住へと突き動かしてくれた現会社(エイチ・アンド・カンパニー)の社長、堀江さんの言葉です。海外へと夢を馳せる娘を持つ一人の父親として、堀江さんの想いはわたしの心に突き刺さりました。もう既に顕著に見え始めている日本の大きな問題、少子高齢化、人口減少問題。素晴らしい自然や歴史、文化があるこの国の「地方の魅力」。将来を担っていく子供たちへしっかりと残していきたい。無限の可能性のある子どもたちの未来に、私たち大人が何を伝え、残し、導いてあげられるのか。子供たちがこの先、たくさんの挑戦に向かう中で、「自分の生まれ育った故郷や国は素晴らしい」と胸を張ってもらいたいと思っています。そのためにも私たちは全力で仕事を楽しみ、地域の魅力と価値を生み出す挑戦をしていく姿を、まずは自然アクティビティを通して見せていきたいと思います。「当たり前で気付けなかったものを価値あるものへと変化させる」。それがわたしと堀江さんが「ガイド」という仕事の新しい姿として確立していきたいスタイルであり夢でもあります。現在、熱気球を地域に飛ばす準備をしていますが、このこともその夢の大きな第一歩です。


飯豊町の魅力など

「一人の人間として大切な何かきっかけを与えてくれる」

 そんな不思議な力を持った町だと、私は感じています。それは人の優しさだったり、チャレンジする機会だったり、それぞれだと思います。特に私は、町の皆さんの「人の優しさ」に触れ、本当に救われているなぁと感じています。いろいろな人生観を見せてもらえたり、聞かせてもらえることは本当に貴重だと思います。その様な環境の中で私も一人の人間としてもっと大きくなれたらいいなと思います。

「とにかく直接触れて見ないことには、この町の魅力は伝わらないと思います!飯豊はいいで~!」