Interview

先輩移住者の声

移住者（Iターン）

林業に携わりたい！きっかけは農業人フェア！

投稿日：2021年07月01日

加藤雅史さん・恵美さん・栄子さん／神奈川県出身

きっかけは農業人フェア

ー飯豊町に移住したきっかけは何ですか？

登山が趣味で、山間部で生活してみたいというのが一番強かったです。長野県や山梨県など全国を登山しながら移住先を探しており、将来林業に携わりたいという気持ちがありました。2019年6月、東京で行われた移住フェアにて役場の方に声をかけてもらったのがきっかけで飯豊町のブースを訪問しました。その後のブースにて役場職員の方々のお話しをお伺いし、飯豊町への興味が湧いてきました。「１回来てみたら？」とお誘いを受け、雪深い１月に初めて飯豊町を訪れました。農家民宿「庄太郎」に宿泊し、中津川での自然と共に生活する暮らしや、趣味の山登りについて話を聞き、飯豊町への移住を本気で考えていきたいと思いました。下見に来たつもりでしたが、ほとんど一目ぼれでした。その後、再来町し、地元の農林業の会社で３日間農作業研修を経験して、林業でやっていけるなと確信し、住む場所と仕事が決まり、移住しようと思いました。手つかずの自然の中で暮らすのが夢だったので、わずか230人の人たちが暮らすこの集落で生きていくのは楽しそうだと思いました。

職場環境の変化

ー現在の仕事について教えてください。

チェーンソーオペレーターとして地元の農林業の会社に勤務しています。間伐や伐採がメインの仕事です。４月中旬くらいから苗箱の段取り、代掻きと田植えの準備が始まります。最近は会社の仕事だけでなく、薪を作って売っています。その他、地元の先輩方とともに有害鳥獣の駆除を行っています。これまではカメラマンとして仕事をしていたので職場環境はずいぶん変わりました。

電車通勤から一変

ー移住して変わったことはありますか。

電車通勤から車通勤になりました。ネットや新聞、テレビ等の情報社会から一変し、今はテレビもありません。とにかく、規則正しい生活になり、５時起床、10時半就寝。移住してすぐは土日も薪割り。生活のために身の回りを整えていて毎日忙しかったです。新型コロナウイルスの影響で実家に帰れない日が続いたり、集落外の人の往来が難しくなったりしたこともあり、地元で暮らすということに集中でき、ここで暮らしていくという覚悟が決まりました。現在は奥さんや義母も迎えて生計を立てていかなければと改めて感じています。１年目は何もかもがむしゃらにやっていましたが、今は一歩引いた目線で、効率化を考えるようになりました。田舎暮らしに慣れて来て、何を改善すればもっと他のことができるとか考える余裕が出てきました。

夢いっぱい、わくわくいっぱい

ーこれからチャレンジしたいことはありますか。

単なる林業ではなく、観光・山菜・狩猟など山に関するすべてを複合的にした新林業という新しい仕事を作りたいです。もう一つは高齢化が進み、狩猟・山菜等の地区の主力産業をいかに残していくか、それが一番やりたいことです。新しいものを取り入れながら、紐の結び方や山の歩き方なども含めて地域の伝統の技を地元のおじいちゃん、おばあちゃんが元気なうちに受け継ぎたいです。家では畑の開墾、稲作、裏山を整備して遊歩道を作ること、飯豊山に関わること、観光とプチ移住イベントの開催や中学生の夏休み一か月体験合宿等にも興味があります。日々、奥さんと今後やりたいことを語り合っています。

絵美さん

私も登山が趣味で、夫と登山しながら各地を訪れました。移住フェアがきっかけで飯豊町を訪れ、夫が飯豊町に一目ぼれ。私も一緒に移住し、現在は役場商工観光課に所属、地域おこし協力隊としてアウトドア指導等を行っています。

栄子さん

娘夫婦と一緒に移住しました。自然豊かで、食べ物もとてもおいしく、地域の方に声をかけて頂きながら毎日楽しく生活しています。

温かい飯豊町の人

ー最後に、飯豊町の魅力は何だと思いますか。

やはり、「人」です。厳しさも含め、おおらかだと思います。いい距離感で困った時ときには手を差し伸べてくれて本当に温かいです。おあとはもちろん大自然。空気もご飯も水も美味しい。冬は雪が多いし寒いけど、厳しい冬を乗り越えた後の春が美しいです。良いことばかりでは続きません。中津川、飯豊、東北の人は基本的に我慢強いです。一人でコツコツとやっていく力があるんだろうなと思います。移住を考えている人にはまずは一度飯豊町に来て欲しいと思います。